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尊氏はミタ!

とりあえず気分で色々書いてみるンゴ

【黒服堕天録TAKAUJI〜尊氏〜】

第1章《羨望、渇望、絶望』

第1話『無知な稚児」

「顔に不幸が貼り付いている」

昔、どこぞの社長さんがTVで、所謂『負け組』に対して言っていた言葉だ
何をもって『負け組』とするかは別問題として、敗北に塗れた人間の顔には
「不幸が貼り付く」のだと言う

彼、尊氏の顔はまさにそれだった

《負けの染み付いた顔》

博打を打つ人間にとって最悪の顔
負けが負けを呼ぶ
人生の底辺を這い回るゴミ虫
地獄の釜の底を蠢めくゴミ虫


そんな彼の職業は…
『麻雀荘の店員』

 

大学を中退した尊氏
学生時代、麻雀にのめり込み学業に挫折
中退し、そのまま通い詰めていた雀荘で働き始めたのだ


「この星の一等賞になるのだ!麻雀で俺は‼︎」


脳汁に浸食されたクズの典型

 

雀荘店員の給料はシビアだ

低時給、長時間労働(1シフト12時間)
店員も客と同等の条件で麻雀を打つ
ゲーム代、勝ち負けの差額±の支払いを給料からする
負けが込むと2時間程で1日の給料を失うこともザラ

そんな雀荘店員の彼が手にするひと月の給料は…

月平均手取り5万

彼は麻雀が弱かった
月に10万以上が麻雀に費やされるのだ

ギャンブル脳の配線は焼き切れている

「この負けが肥やしよ…この痛みが俺を成長させるのさ…」

ギャンブルという魔物は人を壊す

そんな手取りをパチンコ、スロットに費やす尊氏
生きる術を知ら稚児同然


そんな生活を半年もすればどうなっていくか?


家賃を3カ月以上滞納
電気、ガスはストップ
次の月には水もストップする
そして、消費者金融での借金を自転車操業する雪だるま男

社会のゴミだった…

 

そんなゴミのような尊氏だが、唯一の特技…才能があった

《ひとたらしの才能》

才能と言えば聞こえはいいが、言い方を変えるとただの

《お調子者》

人前で馬鹿なマネをすることをなんとも思わない
人をおだて、そやし、気分を良くさせる

そんな性格が雀荘の客にはウケていた

『負けてくれるお調子者』

客に気に入られるのはある意味必然だった


そんな雀荘生活が半年を過ぎた頃…

「尊氏ちゃん〜!ずっと雀荘で働くつもりなの〜?」

1人の客が麻雀を打ちながら尊氏に何気なく話しかける
それが全ての始まりだった…


to be continued